キッチンに対する不満を解消し、理想を叶えてくれるのがキッチンリフォームです。しかし、キッチンリフォームについてよく分からないまま、何となく始めてしまう人も多いのではないでしょうか。これでは納得のいく形にはならないでしょう。そこでこの記事では、キッチンリフォームにおいて知っておくと役に立つ基礎知識をご紹介します。
キッチンリフォームの事前の進め方
キッチンリフォームの工事は、リフォーム業者が行ってくれます。しかし、何もかもお任せでは理想のキッチンに近づくことはできません。キッチンリフォームは、依頼主とリフォーム業者との二人三脚が必要不可欠だからです。それでは、依頼主はどのようにキッチンリフォームを進めるとよいのでしょうか。
不満や要望を全て書き出す
現在ご使用のキッチンの不満や、リフォームによってどのようなキッチンにしたいのか、自分や家族の意見を紙に書き出してみましょう。話すだけではなく文字に書くことで、現状が可視化され、抱えている問題がより分かりやすくなります。
優先順位と予算を決める
不満や要望の全てを叶えることは難しいでしょう。そこで次に、リフォームの優先順位を付けましょう。これだけは絶対に譲れないものを決めておくことが大切です。
また、この時におおよその予算も決めておきましょう。せっかくリフォームするのだから、多少高くなっても良くしたい、というのは誰もが思うところです。しかしそれではお金がいくらあっても足りなくなってしまいます。「予算は100万円」と決めておけば、予算をはるかに超えるリフォームの検討は避けることが可能です。
国や県、市の補助金対象か調べておく
リフォームの内容によっては、国から補助金を受けられる場合があります。ただし、キッチンに使える補助金はあまり多くなく、条件も厳しいものが多いのです。県や市の補助については、お住まいの地域によって条件が違うので、ホームページや役所で調べておくとよいでしょう。
自分で調べてみて、よく分からないことがあれば、リフォームを依頼するリフォーム業者に尋ねてみてください。
キッチンリフォームを行う際に必ず考慮すること
キッチンリフォームを行う際に、見た目の好みだけで全てを決めてしまうと失敗しやすくなります。キッチンは毎日使いますし、汚れも目立ちやすい場所なので、リフォームでは次の点を十分に考慮する必要があります。
動線
キッチンでは、冷蔵庫からコンロまでの一連の流れがあるでしょう。たとえば、冷蔵庫から食材を取り出す、シンクで洗ってシンク台で刻む、コンロで調理するなどの工程です。そのため、シンクやコンロから冷蔵庫が離れすぎていると、動線が悪くなり、作業効率が下がってしまいます。
距離は、ちょうどよいと言われている距離があるのでご紹介します。コンロとシンク間120~180cm、シンクと冷蔵庫間120~210cm、コンロと冷蔵庫間が120~270cm程度と言われています。コンロ、シンク、冷蔵庫を結んでできる線を「ワークトライアングル」と言い、正三角形に近くなるほど作業が快適になるでしょう。
なお、距離が近すぎると作業スペースが狭くなってしまうので注意してください。
寸法
キッチンの通路幅は、90~120cmが目安となります。常時、人がすれ違う場合や、2人以上で作業することが多いなら100cmはあった方が良いでしょう。
また、最近のシステムキッチンは高さを選べます。主にキッチンで作業する人を目安に、キッチンの高さを選ぶとよいでしょう。キッチンの高さは『身長÷2+5cm』で算出できます。身長160cmの方なら85cmの高さになります。
素材
キッチンは油や水がはねて汚れがつきやすい場所です。掃除に手間がかかる素材を使用していると、掃除が面倒になりさらに汚れが溜ってしまいます。キッチンに使う素材は掃除しやすいものがよいでしょう。
とくにコンロ周りは、キッチンのなかでも最も汚れやすい場所。お洒落なタイル張りは、タイル部分の汚れは拭き取りやすいものの、目地の汚れは黒ずみや黄ばみが目立ちやすいものです。こまめに掃除をするという方には向いていますが、楽にお手入れをしたい方にはパネルの方が向いていることもあります。
キッチンリフォームで気を付けたいこと
キッチンリフォームで理想の形を手に入れたはずが、使い始めてみたら思い描いていたものとは違ってしまうことがあります。このような後悔をできるだけ減らすには、よくある失敗例をあらかじめ知っておくことが大切です。
ここでは、キッチンリフォームで注意すべきことをご紹介します。
本当に使う設備かよく考える
キッチンリフォームをする際に、備え付けの食器洗浄乾燥機を希望する人は多いでしょう。しかし、家族の人数が少ない場合や洗い物の数が少ない場合には、食器洗浄乾燥機を使わずに手洗いしてしまうという声も多く聞きます。結局ほとんど使っていないのです。
また、「収納が増やせる」として床下収納も人気の設備ですが、実際に使う時には膝を付けて屈む必要があり、面倒に感じることも。限られた通路ペースには、いらなかったと思う方が多いようです。
レイアウトに食器棚やゴミ箱を含んでいるか
キッチンリフォーム完成後に、これまで使っていた食器棚や冷蔵庫を入れようと思ったら狭くて入らない、邪魔になる場所にしか置けないという問題が発生することもあるでしょう。
また、忘れがちなのがゴミ箱です。ゴミ箱は人の目につかない場所に置いておきたいものです。しかし、キッチンリフォームをしたら目に付きやすい場所しか置けなくなってしまうこともあります。キッチンリフォームで間取りを変更する場合は、それまで使用していた食器棚やゴミ箱の配置を踏まえて、レイアウトを変更するようにしましょう。
作業スペースを確保できているか
2口のコンロを3口に増やす、シンクの幅を広げて洗い物をしやすくするなどのキッチンリフォームは、比較的簡単に行えるリフォームです。しかし、作業効率を上げるはずのリフォームで、むしろ作業効率が下がってしまうこともあります。
コンロを増やしたりシンクを広くしたりする分、作業スペースを狭くするのが一般的だからです。調理中に食材を切る、料理を盛りつけるなどの作業スペースは最低でも幅45cm程度を確保するようにしましょう。
まとめ
キッチンは食を支える重要な場所のため、リフォームは慎重に行う必要があります。また、理想のキッチンを作るには一緒に悩み、考えてくれるリフォーム業者の存在が欠かせません。
奈良県全域や大阪市を中心にリフォーム業を手がけている「株式会社山本住建」では、お客様のご要望を形にしたいという想いとともに、お客様を第一に考えたご提案をさせていただきます。
水回り専門業者として、どんなご相談でも誠心誠意対応させていただきますので、キッチンに関するお悩みがある場合は「株式会社山本住建」までお気軽にご相談ください。